2007.2.9 担当:皆嶋
黒ねこサンゴロウ キララの海へ
著者紹介 竹下文子
1957年福岡県生まれ。
童話作家・絵本作家。東京学芸大学卒。大学在学中より作品の執筆を行う。78年『月売りの話』が日本童話会賞を受賞。その後も多くの絵本・童話の原作、文を手がける。79年『星とトランペット』で第17回野間児童文芸推奨作品賞、『黒ねこサンゴロウ』シリーズで路傍の石幼少年文学賞受賞。
他の主な作品として『星とトランペット』『こいぬのチップのおともだち』『星占師のいた町』『風のゆうびんやさん』他多数。
登場人物紹介
サンゴロウ: |
この物語の主人公。フルネームはフルヤ・サンゴロウすらっとやせた黒いねこで,口の周りに長いひげがぴんぴんと生えている。北の海で漂流しているところをうみねこ島の貨物船に助けられたが,サンゴロウという名前以外の記憶は全て失っていた。大の病院ぎらいで,薬も嫌いらしい。
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イカマル : |
ひょろっとした、若い白ぶちねこ。まだ若いので自分の船は持っていないが,あちこちの船に雇われて働いている。気立てがよくていいやつで,頭の回転も悪くないが,おしゃべりなのが玉に瑕。サンゴロウとマリン号にあこがれている。 |
ナギヒコ : |
サンゴロウの友人で父親のあとを継ぎ,うみねこ島の病院で院長をやっている。サンゴロウがうみねこ島に運ばれた時に治療したのも彼。 |
ミリ : |
本名セキグチ・ミサト。人間の女の子でなぜかうみねこ族のテレパシー<声の波>を使える。 |
やみねこ : |
キララの海にすむ、猫のかたちをしたばけもの。まっ黒のやみの顔に、ぽかりとあいたふたつの穴のような目は、からっぽ。うではからだの大きさのわりに細く,鳥の足みたいに,まがったつめがついている。火が苦手。サンゴロウを取り逃がし、今度こそはと狙っている。 |
「キララの海へ」あらすじ
主人公のサンゴロウのサンゴロウはうみねこ島の船乗りだ。一航海終わってマリン号と共にうみねこ島に二週間ぶりに戻ってきた。彼はそこで友人であり,島の病院の院長であるナギヒコにキララの海に行ってくれないかと頼まれる。うみねこ島に恐ろしい病であるネムリ病が発生し,しかもその薬が足りないのだという。彼の頼みはサンゴロウに,薬の原料であるガラス貝をキララの海へとりに行ってほしいというものだった。
キララの海へ向かい,なんとかガラス貝を採取したサンゴロウだったが,やみねこの妨害によってマリン号から投げ出されてしまう。うみねこ族のテレパシー<声の波>を使ってサンゴロウは助けを呼ぶが,それに答えたのはなぜか人間の少女ミリだった。
ハナミサキにうちあげられ,ミリに助けられたサンゴロウはなぜか来たこともないはずのハナミサキに見覚えがあった。戸惑いながらもミリと共に<声の波>を使って助けを呼ぶサンゴロウ。そしてカジキ船長とイカマルがウミガメ号でサンゴロウを探しにきて,無事サンゴロウはうみねこ島に戻れたのであった。
黒ねこサンゴロウシリーズ
黒ねこサンゴロウ 1 旅のはじまり 2 キララの海へ 3 やまねこの島 4 黒い海賊船 5 霧の灯台 |
その他 ドルフィン・エクスプレス 三日月ジョリー 流れ星レース
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黒ねこサンゴロウ旅のつづき 1 ケンとミリ 2 青いジョーカー 3 ほのおをこえて 4 金の波 銀の風 5 最後の手紙
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